無双ダテサナinBAND「BASARA」設定。
BAND「BASARA」とは青の中で出来上がっているBASARAメンツでバンドやっちゃいなよ、的なアレです。
政宗(政)→中3?良い感じに不良。
幸村(ユキ)→23歳?新任教師。
書くこと無いからって逃げた青を許して下さい(何
▼▽▼
まだ大きい学ランを前を開け、桜の花びらに目を細める。
その片目を目の前の男に向ける。
胸の部分に花を飾り、風に靡くはねっ毛を抑えている。
ぴったりとしたスーツを体に纏っているが、着慣れないのか、少しぎこちない。
「ユキ!」
大きく名を呼ぶと、解ったというように幸村が微笑んだ。
その笑顔と、桜の花びらで、とても美しく見える。
その姿に見入っていた政宗は、ポケットに手を突っ込み、幸村を待った。
小走りで政宗の所に辿り着いた幸村は、シャツの第一ボタンを開け、苦笑した。
「いやぁ、まさかあの学園に就職出来るとは思いませんでした」
「お主の実力が買われんじゃ、もっと喜べ!」
肩からずり落ちた学生カバンを直し、政宗は少し首を傾げて笑う。
「就職おめでとう」
「ありが・・・」
ふわっと下から口元に触れたものに驚き、幸村は顔を赤くした。
「ま、まさ・・・っ」
「いいから」
「良くない!」
いくら人気がないからって・・・と呟く幸村に、政宗は笑った。
学校が終わってすぐに駆けつけた政宗は、幸村の姿を上から下まで見た。
「流石わしじゃ!よう似合っておる!」
「それ今日生徒に言われました。本当に感謝します」
ふふ、と笑う幸村に、政宗は少し妬けた。
「わしの見立てじゃ!どんな奴に褒められたんだ?」
「えぇと・・・確か『政宗』っていう・・・」
「・・・・・・」
「銀髪で、少し不良っぽい子でしたよ?」
「・・・あいつじゃ。あいつ以外には居らん」
「??」
首を傾げる幸村の手を取り、政宗は笑った。
幸村も驚いたが、やがて優しく微笑む。
「政も、あと1年で卒業ですか」
しみじみと呟く幸村に、政宗は真面目な顔で言った。
「ユキの学校に行くまではあと4年もかかるのか」
その台詞に、幸村はぷ、と噴き出した。
「待ってますよ」
「そうしておれ。迎えに行ってやる」
ぎゅ、と握った手に力を入れ、政宗と幸村は顔を見合わせて笑った。
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