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2025/05/17 11:25 |
ヴァレンタインデイズ★
い匂いには慣れていた筈。
だが、これは・・・。

「おい、これは何だ?」
「チョコレートケーキ」
「んなの見りゃ判るんだよ!!」

フリフリのエプロンを着ている元親に政宗は全力でツッコミを入れた。
明らかに不満そうな顔をしている元親を睨み、更に続ける。

「何だこのウエディングケーキレベルのデカさはよぉ!!」
「家庭科室借りるの大変だったんだからな」
「そこじゃねぇよ!!つか俺甘いの駄目だって知ってんだろ?!」
「うっせーな。だから生クリーム作って貰ったんだろ?」

政宗の手元にあるボールを受け取り、元親は泡立て器を持つ。
ホイップの立ち具合を見てうんと頷いた。

「幸村だとつまんでつまんで無くなっちゃうんだよなぁ・・・可愛いけど」
「へーっておい!いつ幸村と料理なんかしたんだ?!」
「顔中クリームだらけで可愛かったんだよなぁ・・・」
「shit!!すっげぇ見たかった!!それで俺暫くヌケんのに!!(下品」
「お前そりゃ変態だろ」
「お前の旦那だってそうだろーが」

口を尖らせる元親の恋人を思い出して政宗はため息をこぼす。
確かに魅惑的な部分がある時があるが元就には敵わない。
・・・敵おうと思った日には死ぬに決まっているが。

「うっせぇよ。俺だってわかんねぇんだから言うな」
「それ惚気か?」
「ちっっげぇよ!!」
「うるさいよアンタら!!!」

黙ってクッキーを焼いていた佐助がブチ切れ、少しこげたクッキーを投げつけた。
勿論剛速球。
壁とクッキーが粉々に砕けるレベルだ。
壁はギリギリだったが多少凹みが出来た。

「毛利と旦那が帰って来る前に作んないと駄目なんだからさぁ!」
「わーってるよ!あとクッキーとホイップで完成だ」

よく見ると立体のクッキーは小さな人の形をしている。
チョコクッキーで装飾され、政宗は笑った。

「これが俺で、あれが小十郎か」
「アンタと片倉の旦那が難しかったんだよね」
「自分の事は棚に上げやがって」
「俺様が立体に出来ないのは仕方ないことじゃない?」

なんたって俺様美形だから!と言いながら他に焼いた普通のクッキーも皿に飾りだす。

「・・・なぁ、やっぱ愛の差かな?」
「だろーな。あいつは気付いてないだろうが」

パティシエにもなれそうな佐助の芸術品に元親と政宗は苦笑する。
小十郎のクッキーのどの人形よりも本人にそっくりだった。

「すまぬ!遅く・・・うぉぉおお!!凄い!!」
「・・・甘ったるい」

ジュースを買いに外に出てた幸村と元就は教室に入ると各々の感想を告げた。
紙コップを出して楽しそうに座っている幸村に政宗は微笑む。

「あれ全部食べる気か?」
「む、某だって皆の事を配慮する余裕はある!」
「本当かぁ?」
「え、あ、ある!・・・はず」

わたわたと慌てる幸村に政宗は噴き出した。

「やっぱアンタ最高だ。素直過ぎる」
「何を言う!!そ、某は!!」
「そこのバカップル、手伝わんか」

元就の声に幸村が真っ青になって手伝いを始めた。
元親は机に立ってケーキの装飾をしている。
真剣なのか目が普段より鋭い。
佐助が傍から例のクッキーを渡している。

「・・・っ出来たー!!」
「はいお疲れ~!」
「写メ取ろうぜ!これやっべぇよ!!」

ハイテンションな元親は元就にVサインをしている。
優しく笑い返す元就に政宗は知らずに笑う。

「・・・?」

隣にある箱を持ち、自分の宛名のカードを見てそれを開いた。

「ハッピーバレンタイン
                 幸村」

「・・・っく・・・」

笑うのを堪え、政宗はそれを自分の鞄にしまった。

「お、出来たのか?」
「え?!何で居んの?!」
「何でって・・・政宗様に呼ばれたからな」

突然現れた小十郎に佐助が真っ赤になり、小十郎はその頭を撫でた。

「じゃあ始めっか!皆揃ったし」
「だな」

全員にジュースの入った紙コップを持たせ、全員でケーキを囲んだ。



「「「「「「ハッピーヴァレンタイン」」」」」」



恋人たちに幸アレ。


---
とか言う私には恋人なんて甘いものはありませんがね(笑
これ書いてる間中ムクツナばっかユーチューブで見てました。
おいおい、格好良いぜ骸。可愛いぜツナ。

昨日は池袋→新宿の旅だったんですが、厳しかった。
体力が地元戻った途端レッドゾーン。
サクヤと共にヘロヘロです。もうオバチャンだよあはは。

今日はヴァレンタインだなーって事でオールキャラ。
下にカップリングー。

順番はダテサナ、ナリチカ、コジュサス。
---
政宗が鞄にチョコをしまっているその時。

「・・・」
「どうだった」
「おわっ!も、元就殿!」

2人でジュースを用意していた元就がふと小さく笑った。
幸村は小さくなり、皿に小さな声で呟いた。

「い、一応気付いて貰えたようでござる」
「そうか。良かったな」

幸村は立ち去る元就を見て口を小さく尖らせた。

---

「ふぉとふぃか」
「お前口元チョコだらけ」

もぐもぐとチョコケーキを食べる元就に苦笑した。

「悪いな、皆でって嫌だったか?」
「・・・別に構わぬ。お前が楽しいならそれでな」
「・・・ちゃんと」

元親が声のトーンを低く、小さくしたのに元就は微笑んだ。

「ん?」
「お前のあるんだからな。別に食わなくてもいいけどよ」
「食す。お前は将来パティシエか調理師免許を取って店を出せば良い」
「そしたらお前がサイフ握るんだろ?」
「当たり前だ」

小さな声で笑いながら、2人は外を見て驚いた。

「雪・・・」
「ホワイトヴァレンタインだな」
「ロマンチックだな」

隣で雪を見ている元親に優しくささやいた。

「・・・帰りは寒いんだぞ」
「!!?」←寒いの嫌い

---

「まーさか来るとはねぇ・・・仕事は?」
「思ったより早く終わってな。ほら」
「え・・・?・・・うわ」

ふと優しい香りに佐助は真っ赤になった。

「100本なんて言えねぇが、似合うな」
「・・・嬉しくないんだけど、ピンクだし」

真っ赤になって受け取る佐助の額に口付け、小十郎は笑った。

「一応ボディペインティング用のも・・・」
「あんたそれ天然なら変態だよ」

否と言わない辺り、佐助も十分甘い。

---
甘ッ!!
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2008/02/14 19:55 | Comments(0) | TrackBack() | 日記

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