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2025/05/15 22:56 |
こじゅさすまつり
を、勝手に開催しています。昨日から。

えーと、お題に沿っての話なんですけど、突発過ぎて設定全く考えなかった。
でも不思議でした。話を書いてる内に設定出てきたもん!!
あ、凄い凄いって思いました(無計画人間め

と、言う訳で以下の人だけ閲覧をどうぞです。

・現代設定大丈夫★
・こじゅさす?平気寧ろ好物!
・駄文でも見てやろうじゃねぇか!
・コピー無断転載?駄文過ぎてしたいと思わぬわ!
ハッ!

こんな人だけどうぞ、1日目から入ってください。
お題はこちらでお借りしました→Fortune Fate


ж通い猫5題ж

 

①君は通い猫

片倉小十郎は悩んでいた。最近、よく家に来る「猫」が居るのだ。
小十郎は「伊達組」という…まぁちょっとした極道の部類に入る組に居て、結構いい位置に居る幹部だ。部下に慕われている方だし、今はまだ学生だが時期組長候補のボディーガード兼見張り役兼世話係として働いている。
忙しいと言えば忙しく、気楽と言えば気楽な仕事だが、それなりに自分の時間は取れない日が多い。彼自身が心配性な所もあり、休み返上で仕事をしている所もあるのだが、それで伊達組が助かっているのも事実だ。彼あっての伊達組と言っても過言ではない。
そんな貴重な休み(と言っても、彼が微熱が出たと言ったら組合が「休め」と言ったから出来た休みだ)に「たまには買い物にも行こうか」と気侭に出掛けたのが、その猫との出会いになった。
服を買いたい訳でも、足りない用品がある訳でも無く普段利用する今風の清楚なショッピングモールに足を運んで一服していたが、どうも視線が気になる。
当たり前だと自負し、左頬にある傷をなぞった。
さっさとコーヒーを飲み干し、店を出た。そこでもやはり、視線の的になる。
小十郎の頬には刀傷がある。容姿は凛々しい、男らしいと言われ、歳よりも老けて見えるようだが男優のようだと周囲が言うのに悪い気はしなかった。特に、自分が世話をしている時期組長候補には。
家に帰る途中、人気の無い道を選んで帰るのには訳があった。帰りに襲撃にあっても他人を巻き込むことも無い上に暴れ放題である。だから家へ帰る道で人が多い道があっても、いつも同じ道を歩く事が多かった。
多かったのだが、その日は異例の事態がそこで起こっていた。
ゴミ収集の日でも無いのに不法当地されたゴミに嫌悪を覚えて通り過ぎようとすると、その隣に小さくなっている人を見付けた。フードを被って俯いているが、青年位じゃないかと着ているものを見て思った。見付けてしまったのに放っておくのも自分らしくねぇと、真っ直ぐ過ぎる自分の考えに心の中で溜め息を零しながら青年の前に腰を下ろした。
「おい、大丈夫か?」
「・・・・・・?」
声をかけると体が反応し、ゆっくりと顔を上げた。動作の1つ1つに何故か引かれるものがあって違和感を感じたが、青年は小十郎の顔を見るとにっこりと笑った。顔は悪くない。寧ろ女が好きそうな顔をしていると思ったが、その顔に痣や切り傷など・・・喧嘩の痕があるのを見て眉間に皺を寄せた。
「ああ、大丈夫大丈夫。気にしないでどーぞ進んで下さい」
可笑しい位陽気に笑う青年は体中から「近寄るな」と言っている。
「何処が大丈夫なんだ?・・・ったく、喧嘩ならよそでやれ」
「仕方ないじゃん。俺様被害者よ?」
「ウルセェ。喧嘩両成敗だ。・・・病院行きやがれ、携帯持ってんだろ?」
「あー・・・携帯・・・」
ゆっくりと体を動かし、ポケットを確認していたが、諦めたのか疲れたのか溜め息を吐いた。
「壊しちゃったかな?パクられそうになったから」
「聡明な判断だな。じゃあ連絡してやっから、病院行け」
「やーだ。病院行かなくても治る傷だし」
意固地になる相手に苛々しながら、それでも放って家には帰れなかった。
それがいけなかったんだ、と今なら思える。
煤けていた髪は綺麗な橙色で、瞳は同性なのか疑う位に大きい。傷はまだ残っているものもあるが、と、小十郎は疲れた体で家に着いてから思った。
「おかえり~!!ねぇねぇ、今日のご飯何?」
「・・・・・・てめぇ・・・飯なら他で食って来いっつっただろ!」
家に帰って来てからすぐに怒るなど、過去にはないものだった。
ラフな格好の相手に溜め息を吐くと、傍に来て顔を覗き込む。思っていた以上に疲れているのを察したのか、眉がハの時になっている。更に溜め息が追加された。これでは怒る事も出来やしない。
「・・・もう11時だぞ?腹減ってんだったら待ってんなよ・・・」
「ごめんね?でもさ、一緒に食べた方が嬉しいじゃん?」
「・・・それはお前だけだ」
「え~?そうかな~?」
肯定しなかったのは軽い「お返し」のつもりだった。食事が誰かと一緒だと美味しい事なんて、小十郎は昔から知っている。上着を相手に頬リ投げ、小十郎は腕を捲った。
「即席ホイコーロー。それ以外は出さねぇ」
「了解~」
本名なのか偽名なのかは知らないが、猫こと「佐助」は明るく笑って敬礼した。

追記:製作時間→30分くらい。
因みに小十郎は政宗とか組の人に服買ってもらったりして貰う人。
主婦超えた主夫で居て欲しい。

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2008/08/29 23:19 | Comments(0) | TrackBack() | 小話

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