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2025/05/25 14:08 |
ちょっと休息がてら。

腹部から背部にかけての突き刺さる熱。
ドクドクと溢れる、血液の池に俺は居る。

呼吸さえも薄く、細く・・・視界が揺らぐ。


その中で目を離せない、蒼。


全てを奪った。
全てを、その六本の龍の爪で、奪っていった。


皆、死んだ。
力不足とか、そういうことじゃなく。

勝てなかった。
目の前の男の「強さ」は・・・まさに「人外」。



その男と、俺はずぅっと愛し合えると思っていた。



違った。
その結果が「これ」だ。


俺は地面に伏せ、生死を彷徨っている。
相手は俺を見下し、ただ、見ている。



その瞳と、目が合う。

鋭い。

その中にある、不安と悔やみを俺は汲み取れた。



それ程に、一緒に居た。
それ程に、愛し合った。


なのに・・・もう、終わってしまう。


「・・・ッ何故・・・ッ!!」


全てを奪ってしまう?

俺の心は、全部・・・。



あなたのものなのに。



「・・・ッもう、許し、は・・・せぬぞ・・・ッ!!」


幾千の死骸。その死骸に、俺も並ぶのだ。


許せないのは、誰のことだろう。

部下を殺した相手か。
部下を殺してしまった俺か。


「hun?何を言ってるんだ・・・幸村」


優しい声が、怖い。

怖いのに、「怖い」と体も表現しているのに・・・。



抱きしめたかった。



何故、そんなに無理をしているのか、聞きたかったけれど。
それはこの体では無理だと知っているから。


最期に、抱きしめて、感じたかった。

体温も、香りも、その悲しみさえも。


「俺はお前だけだ」


暗くなる視界の中で、その声を聞く。


あぁ、なんて悲しそうな声なのだろう。


狂気を感じ、怒りを感じているのに。

その中でも、見捨てないでくれた「恋人」が「愛しい」。



「愛してるぜ・・・お前の全てを、な」


甘い言葉は毒を孕んで俺を貪る。


それを「是」とする俺を、この人は許してくれるだろうか。


抱き上げてくれたことが嬉しい。
名を呼んでくれることが嬉しい。
軽く口付けてくれることが嬉しい。

例え俺が死にそうで、
例え相手が俺を殺そうとしてても。


俺はあなたの「鳥籠」の中。

「赤い虎」は媚びて、「龍」を決して離さない。


-----

暗ッ!!
幸村どうしちゃったのYO!!あなたは叫んでいるのが似合うのYO!!

・・・いや、書いたの我ですが・・・(汗

「これ何か思い出すことがあるなぁ~」って考えてたら、
高校の時に同人にしたいと思ったダテサナR18?のシリアスハッピーエンドの話だった!

けど何話かに分けてて、・・・その内消化しよう、かな・・・。


5月27日 狂慎謹言

サークル名「甘雨」、嵩紫青、E30だそうです!
あ、他人行儀な台詞だけどちゃんと自分で調べました(笑

ちょっと大手さん調べまくって今からハァハァしとります。

原稿は今週中には脱稿!予定!!
・・・今週2つも小テストあるのになぁ・・・(汗

まぁドンマイ!(ェ

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2007/05/13 18:47 | Comments(0) | TrackBack() | 小話

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