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2025/05/16 05:32 |
むかしのおはなし。

昔、ある処に綺麗な子供が居ました。
子供は名前を「松寿丸」と言いました。
負けん気が強く、いつもいばっていました。

そんな松寿丸は、ある日美しい子供に出会いました。
子供は銀色の髪を靡かせ、顔を半分布で覆っていました。
子供の名前は「弥三郎」と言いましたが、「姫和子」と呼ばれていました。

松寿丸は弥三郎を「姫」と呼びました。
弥三郎は松寿丸を「松寿」と呼びました。

2人はとても仲良く遊んでいました。
時に深い森の中にある滝まで遊びに行き、
時に書簡と睨めっこをして大人ごっこをして遊びました。

2人はずっと一緒に居ました。
これからもずっと一緒に居れると思いました。
・・・少なくても、松寿丸はそう思っていました。

ある満月の綺麗な夜でした。
松寿丸はこっそりと屋敷を抜け出し、夜の海を見に行きました。
綺麗な満月を映す海が、松寿丸は大好きでした。

海に浮かぶ 満月の中。
銀色の髪をした子供が舞っていました。


くるくる すとん 
   はらはら しゃらり

とんとん しゃらら
   ふわふわ するり 


小さな手に不釣合いな扇子を持っていました。
いつも隠していた布は付けていませんでした。
松寿丸は、弥三郎が舞っているのをずっと見ていました。

弥三郎が松寿丸を振り返りました。
ずっと松寿丸が居た事に気付いていたのでしょう。

とても綺麗に、笑いました。

それが、松寿丸が最後に見た弥三郎の笑顔でした。

誰に聞いても弥三郎を知る人間はいません。
松寿丸は、弥三郎と最後に出会った海を見つめました。


『きっと 姫は 「海の姫君」 だったんだ』


昔、ある処に綺麗な青年が居ました。
冷静沈着な青年は、名を「元就」と言いました。

昔、ある処に勇ましい青年が居ました。
海を渡り歩く青年は、名を「元親」と言いました。

2人は、互いが誰なのかを知りません。
「松寿丸」と「弥三郎」は、「元親」と「元就」を知りません。

昔、それでも愛し合えた青年達が居ました。
昔、そんな物語がありました。


-----

・・・えぇ・・・何これ(こっちが聞きたい
何か学校で瀬戸内フィバってしまって・・・。

あ、トップ真面目に書きなおします。
誰かはわからないけど。

佐助書きたい。瀬戸内書きたい。
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2007/06/11 19:45 | Comments(0) | TrackBack() | 小話

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