あーやべ、太子のコスとかって難しいのかなー?冠?とか。
思わずウィキで聖徳太子調べちゃったじゃねぇかおまー!!←
と、言う訳で晒してみる。
魚と一緒(無駄に拘って逆に変かも
妹子と一緒。
・・・さて!祭り4日目!!
約束は前回参照(もう面倒だ★
④外で出会うと他人行儀
「この服欲しいんだけどよ、何処に売ってるか判るか?」
「貴方はまた・・・自腹ですので良しとしますが、小十郎も仕事があるのです」
日曜日になると政宗は実家で寛ぐ事が多い。部活に入っている訳は無いので帰宅もバイトが無い日は早い方だし、だから学校以外は殆ど政宗は小十郎と過ごす事が多かった。次に一番遊ぶ成実が居なかったというのもあるが。
出している雑誌を見ると男性用のファッション誌で、モデルの男が流行るであろう服装をしている。政宗は洒落た服が似合うと知ってはいるが、これを見付けるとなると在庫の方が心配になった。
「待ってください、こういうのは後ろに地図が・・・。・・・・・・」
「Un?どうかしたか?」
パラパラとページを捲っていた小十郎の手が止まったのを見て政宗はそのページを覗き込んだ。驚いた顔で見ている小十郎に政宗はモデルを指差して説明した。
「読者モデルだったんだけど、最近よく出てくるようになったな。大学生らしいぞ」
「・・・名前は、偽名ですよね・・・?」
「さぁ?本名も居れば偽名も・・・って小十郎、こいつ知り合いか?」
「え・・・いや、見たことがある気がしたので・・・」
戸惑いを隠せない小十郎に首を傾げたが、それ以上聞かなかった。モデルの名前には「さすけ」とあった。橙の髪と、少し大きな瞳・・・紛れも無い佐助の姿に、小十郎は呟いた。
「やっぱり似合うじゃねぇか、髪上げた方が」
ЖЖЖЖЖЖ
調べてみると思った以上に近場にあったので歩いて行くことにした。良かったのか悪かったのか、今日は私服出勤していた小十郎をすぐに誘い、政宗はパンク調のツナギで出かけた。
「こんなに近いなら幸村と行けば良かったぜ・・・」
「・・・政宗様。真田は一般人です」
「・・・わあってるよ。でも、アイツはそんなんで怯む奴じゃない」
一度言って聞く相手ならこんな苦労もしない。小十郎は何度目になったのか判らない真田の件での話し合いを終わらせる事にし、話を続けた。
「本当に、昔から一癖も二癖もある奴が好きですな」
「おうよ。Nomalな奴らは楽しくねぇ」
「左様ですか」
日曜の昼間にパンクな格好の青年と服はそれ程では無いがルックスの良い男が一緒に歩いていたらそれは視線の的にならざるを得ない。そう判ってはいるものの、政宗を知らない者は小十郎の世界の方には少ない。周囲に注意していると、正面から聞き覚えのある声がしてきた。
「だからな、佐助!政宗先輩は本当は段を持っているのではないかと思うのだ!」
「でも不良なんでしょ?俺様が在学中も有名な新入生だったし」
「そうなのか?」
「幸村!」
政宗が声を掛けて走り寄ると、幸村が私服姿で誰かと歩いてきた。話を中断して振り返ると驚きで目を丸くした後に嬉しそうに政宗に近づいた。これを見る限り、二人は・・・と思わなくも無いのだが、それよりも気になったのは一緒にいる相手だった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
時間が止まる、という事は実際には有り得ない話なのだが、今の状態はその表現が一番合っていた。帽子を被った相手は橙の髪を少しはねさせて、丸い目で小十郎を見ていた。
「佐助!この方が政宗先輩だ」
「・・・え?あぁ、どーも。幸から話は聞いてるよ」
「佐助って、モデルの?・・・Hun・・・実際は小さいんだな」
「あらら、それは違うっしょ。俺様175オーバーだし」
親しく笑う姿に一瞬別人かとも思ったが、それよりも政宗が苛立っている事をどうにかしないといけないと思った。恐らく知らない人間と真田が一緒に居る事が気に食わないのだろう。
「佐助は俺の兄のような存在で、今も一緒に暮らしてます」
「へぇ・・・幸村とは幼馴染って訳だな?」
「ま、まぁそんなとこ。何か怖いんだけど、その見方。俺様一応OB」
「へぇ・・・今幾つだよ」
それは、と一瞬黙り、小十郎を見た。政宗もそれに気付いて小十郎を見る。しめた、と佐助は幸村に話題を振った。
「ねぇ幸、あのお兄さんも知り合い?」
「小十郎さんは政宗先輩のボディーガードだ!」
「へぇ・・・本当に頼れそうな人だね」
小十郎の方に進み、酷く動揺しているのを隠そうとしているのが丸判りな笑顔を見せた。
「どうも。猿飛佐助です」
「・・・片倉小十郎だ」
「よろしくね」
二度目の自己紹介の後、小十郎は佐助を見ていられずに目を逸らした。佐助が苦笑したのも見られなかった。
不思議な空気を読んだのかそれとも素なのか、幸村が政宗を誘って買い物に行くことになり、小十郎と佐助は一緒に待っている事になった。
「・・・本名だったのか」
「だから否定もしなかったよ」
「・・・モデルで、大学生か?」
「まぁ・・・そんなとこ。別に知りたくなかったんじゃない?」
ガードレールに寄りかかりながら、佐助は淡々と話した。素性を話さないのには色々あるんだと思ったが、そういう問題でも無さそうだ。
「俺は雨の日に拾われて、素敵な男に拾われて、その人の家に遊びに行ってる。それだけでいいじゃん。この3ヶ月、それで過ごしたんだからさ」
気付けば長く一緒に居た気もするし、時間にすると短くも感じられた。それでも、裏切られた気がして堪らなかった。どうしてそんな気持ちになるのか、判っている。判っているが、それに相手を巻き込みたくないと思っていた。さっきまでは。
「俺は、お前の事なら何でも知りたかった」
目を丸くする佐助を1度確認してから、小十郎は更に続けた。
「何が好きか、何が嫌いか。どんな事で喜ぶのか・・・俺と居て楽しいのか」
「ちょ・・・小十郎さ」
「俺はな、佐助。どうでもいい人間に鍵渡して家の中好き勝手させるような男じゃねぇよ。判ってるだろ?」
「・・・・・・」
会計をしている政宗と幸村を確認し、小十郎は立ち上がった。もう、佐助の顔は見られなかった。
「・・・今度来るときは、それなりの覚悟しとけ」
「・・・・・・」
それっきり、2人が話す事は無かった。
補足:知らないうちに恋してた29歳が告白しました←
んー、なんだか次の話でまとまるのか不安。
因みにここと最終のちょっとは2日間位、3時間程度で書けたんだけど今詰まってる。
どぉーしよ★(おい